それはずっと小さい頃から
すぐそばにあって、
気づいたら大好きになっていた。
音が好きだし、なんといっても白と黒のかわいいつるつる鍵盤!大好きで、毎日触って、磨いていた。
ある時、とても嫌になった
だってそれを、義務的に使わなければならなくなったから。
大好きなのに大嫌いで、
見たくもないのに恋しくて。
しばらく、離れて暮らした。
すこし 忘れていた。
でも、何かが足らなかった。
毎日探していた。
そのうち私は、歌う事さえ忘れてしまった。
ある日、大好きな人が私にまたそれを与えてくれた!
ピアノ!大好きなつるつるでぴかぴかの、白と黒!
きみにはやっぱりこれがなくちゃ!だって。
なんて、嬉しい言葉!
なんて、たのしくてやさしくて、素敵な人!
目をつむって触ってみる。
慣れ親しんだ、手の感触。
すーっと、息を吸って。
ひきだしたとたん、指が止まらない!
きもちいい!
自由にひくってこんなにきもちいいんだーっ
ギターのお師匠さまは、私に歌を戻してくれた。
一緒に、歌う事がこんなに気持ちいいなんて!
ギターとの音色がとてもキレイ‼
私のピアノ人生が再び始まりました